こんにちは、ほっけです。
読書が趣味の私が今年読んで気に入った1冊、千早茜さんの「透明な夜の香り」をご紹介したいと思います。
1.「透明な夜の香り」あらすじ紹介
あらすじはこちら‥
ズバリ、タイトルの雰囲気が超ドタイプでした。表紙自体は少し不思議な雰囲気を纏っていたので「怖い内容だったらどうしよう‥」という気持ちもあったのですが、1ページ開いてみて目次のおしゃれさに心奪われました。
ぜひ、お手に取ってみてください。
3.心に残ったフレーズ
「香りは永遠に記憶される。」
「嗅げば募る。鮮烈な記憶は人を狂わせる。」
「誰もが永遠を持っているんだけど、なかなか気が付かないんだ。その引き出しとなる香りに再び出会うまでは。」
登場する人物はみんな香りと関わりながら生きています、そして私たちも。気付いていない香りから印象深い香りまで自分の経験に触れてみる機会にきっとなることでしょう。
「不思議ですよね、確かにあるのに、名前がつかないと、無いことになる。」
これは朔さんが言ったセリフでしたが、「わかる。」と思うとともに、今まで感じた名前のない感情やであった香り、見た景色全てを抱きしめてもらったような気持ちになりました。
4.感想まとめ
これほどいい匂いがして、色があって穏やかな本に出会ったことはない‥。
読み進めたい気持ちと一文字一文字大切に丁寧に自分の中に落とし込みたい気持ちになりました。
どこか暗く影があって、影の中に見える色がとても綺麗で、たくさんの色を知りました。
私は、これからもたくさんの香りに出会うだろう。その度にこの本のことをきっと思い出すのだろう。
美しい、感情も、言葉も、情景も。自分の匂いはなんだろう。
様々な人とその人生・そして香りに出会う中で、自分を見つめながら自分を知り、変化していく朔さんと一香さんの関係性にも注目です。
目で感じる嗅覚体験、あなたもぜひ堪能してみてはいかがでしょうか‥?
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