『幸福の王子』オスカー・ワイルド/あらすじ・感想

読書
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こんにちは、ほっけです。

読書が趣味の私が今年聴いた、オスカー・ワイルドの「幸福の王子」(訳:結城浩)をご紹介したいと思います。

1.「幸福の王子」あらすじ紹介

あらすじはこちら‥

『幸福の王子』は、1888年に発表された作品、王子の像と1羽のツバメの献身的な愛、哀しくも心温まるオスカー・ワイルドの代表的童話。
今でも世界中の子どもたちに感動を与えている名作ですが、大人になって改めて読むと新たな感動と発見に満ち溢れた作品です。(引用:Amazon)
オスカー・ワイルドの情報はこちら‥
オスカー・ワイルド(1854年 – 1900年)は、アイルランド・ダブリン生まれの詩人、作家、劇作家。童話『ナイチンゲールとバラ』『わがままな大男』や、長編小説『ドリアングレイの肖像』などの長編小説、又劇作家としても詩劇『サロメ』など数多くの作品を執筆した。(引用:Amazon)

2.読もうと思ったきっかけ

実は読もうと思ったきっかけは 音楽 からなんです‥!

私はヨルシカというアーティストが好きでよく曲を聴くのですが、ヨルシカの楽曲の特徴は、小説のオマージュであること。今回ご紹介する、「幸福の王子」も「左右盲」という楽曲モチーフの1つでした。

左右盲という楽曲は好きでよく聴いているけれど、どんな意味が隠れているのだろう‥と思ったことがこの本を手に取った1番初めのきっかけです。

本を読んでから楽曲に触れるとまた、今までとは違った見方ができ、2度楽しむことができました。

この本が気になった、読んだことがある方はぜひヨルシカの「左右盲」を。ヨルシカは聴いたことがあるという方はぜひこの「幸福の王子」をお手に取ってみてはいかがでしょうか‥?

3.心に残ったフレーズ

「幸福の王子は決して何かを欲しがって泣いたりしないのよ」
幸せであると言うことは満たされているということなのかな‥とふと思った一説です。周りと同じものが欲しくなる子ども・隣の芝生が青く見える大人。自分が持っているもの・本当に欲しいものをもう一度見つめ直してみようと思いました。
「この世界の中にも本当に幸福な人がいると言うのは嬉しいことだ」
悲しみや苦しみが多い世界でも、このように考えられる人がいるということが救いだなと感じました。人の幸せを喜べるこの人こそ、幸福を感じる力があるような気がしました。こんな人になりたい‥
「君を好きになってもいいかい?」
とっっても素直な表現で純粋にドキッとしました。
「涙というものを知らなかった、宮殿には悲しみというものが入り込むことがなかった」
悲しみが入り込むことがない世界。想像したことがありませんでした。幸福と悲しみは隣合わせでいつでも誰にでも起こりうると私は思っていました。この言葉を読んで、ハッとさせられました。
「その向こうに何があるのか気に掛けたことがなかった、周りには美しいものしかなかった、実際に幸福だったのだ、幸福が快楽なら」
この一説もまたハッとさせられたセリフです。自分が知っている範囲でしか物事は見ることができない、だから知らないし気にも掛けたことがない。実際に今の自分にも言えることなのではないかと‥。
知らないと言うことは幸せなのか、、
「幸福が快楽なら‥」考えたこともありませんでした。

4.感想まとめ

高いところから見る世界は自分が知っている世界とは全く違っていた幸福の王子。

しかし、見た世界を事実として捉え、自分の歩んできた人生とは全く違う世界にも、今の自分ができることを考えて動くことのできるこの王子を私は好きになりました。

ツバメとの関係もまた深く、心でつながる描写がとてもよかったです。

あまり長くはない物語ですので、ぜひこの機会にご一読してみてください!

私はオーディブルで聴きましたが、朝の準備時間・通勤時間で十分に聴くことができたので、新しい発見をいつもの時間に取り入れることができてとても気持ちが良かったです‥!

 

ほっけ

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